特に予定もなかったので
日曜日は午前中から本を読んだ
ちょうど前日、お客さんから本を借りていたからだ
前情報ゼロの本だったので
ある意味楽しみだったのだが
少し読んで、これはまずいと後悔した
恋愛モノのようだったからだ
あまり好んで読む方ではない
とはいえ、陳腐なものではなさそう
恋愛モノの形を借りた何か別のメッセージがあるようにも思えた
腹を決めて読み進めた
一見昼メロか韓国モノと見紛いそうな恋愛モノだが
実際は『過去は変えられる』がメインテーマの純文学であった
過去の苦しみはその未来、つまり今の心のありようで救われることもある
過去はその未来によって
いい意味でも悪い意味でも解釈が変わるものだ、ということである
『未来は変えられる』とはよく言うが
『過去は変えられる』とは面白いことを言う
だが、同じことを言ってる気もした
最後のページを読んだところで時間を見たら
日曜日が過ぎて一時間ほど経っていた
珍しく集中して読んだみたいだ
翌月曜日のBGMは
本の影響か、バッハのギターをよく流した
涼やかで気持ちよかった