映画の内容云々というより
音楽がグールドということで観ることにした
一風変わったSF映画である
主人公は自分の意思に関係なく、
いわば痙攣的に時空を飛び越えることができ、
さらに惑星トラルファマドール星にも移動することができる
あ~俺何言ってんだろ
過去、未来、よその惑星など
あっちこっち移動する訳のわからない物語だが
決して消し去ることのできない主人公の戦争体験が軸であることは間違いない
翻弄される人間の弱さと言うか、
諦めのようなものが描かれているように思った
音楽は期待通りである
随所に珠玉のバッハが流れていた
ぽつりぽつりと語り掛けるようなグールドのピアノは印象的に使われていたし、
悲劇的な空襲を受ける前のドイツ・ドレスデンの美しい街を
華やかなブランデンブルク協奏曲で彩るあたり、不気味な演出であった
一応映像があったのでアップするが、
これ観たところで意味わからんと思う
極端に説明の少ない映像に対し
物語をもう少し掘り下げたいという衝動が起こったので
原作を読むことにした
ユーモア漂う達観したような文章には
映画同様、大きな力に翻弄される人間の弱さ・諦めが見えた
あ、そういうことかと
映画のわかりにくかった部分を補足してくれた