少し前のことである
仕事終わりにとあるラーメン屋に行った
昼から何も食べてなかったこともあるが
安酒で気を弛めたくもあった
2杯目の途中でラーメンを頼んだ
一口食べて、辛子高菜をお願いした
この店はタダでくれる
私の声に『はい』と返事した外国人の店員は
おもむろに麺を茹で始めた
はて、高菜をお願いしたのに麺を茹がくということは、
私の高菜と誰かのラーメンの注文とが重なったということか、
と思ったが違う
店内に客は私しかいない
『違う!替え玉じゃない!高菜だ!』
わたしの大きな声に反応し
今度は日本人の店長が
『違う!替え玉じゃない!高菜だ!』
と、大きな声で店員に怒鳴った
店員はパニックである
日本人の店長は息を切らしながら高菜をもって来、
厨房に振り向き様
『あげろ!麺をあげるんだ!』
と厳しく指示した
もう大事である
しかし、私は多分2~3分後には替え玉を頼むのである
この替え玉事件の後すぐに替え玉を頼むのは申し訳ない
『いいよ その麺は俺がもらう』
かっこよく言ったはいいが
替え玉は茹であがっているのに
肝心のラーメンはまだ一口しか食ってない
結果、
早食い大会のように急いで喰うと、
わんこそばのように麺のお代わりが来た