常連さんが若い客を連れてきた
新潟出身の社会人2年目、
ということは
彼の父親の年齢は私とそう遠くないはずである
聞くと56歳
だがそれは生きてればの話で
彼の父親は彼が3歳の時亡くなったとのことだった
父親がいないことを当たり前として生きてきた彼ではあるが
自分の就職の年と
父親の没後20年の年が同じ年であることに縁を感じ、
母親に頼み父親の友人数名に声をかけてもらって、
地元新潟で酒を酌み交わしたそうだ
友人たちが語る在りし日の父親の話に
初めて『父がいた』ということを強く感じ、
父が好きだったという新潟の酒を飲んで涙した時初めて
『父がいない』ということを強く感じたそうだ
なんて鮮やかなエピソードだろう
立派な大人に育ったもんだ
そう思ったのはもちろん、
天国の親父さんであろう