01日 11月 2019 救い 『忘却の河』を読みなおした 著者は言う 『私たちはみな、穢れた魂と罪の意識を持ちながら、 しかも生きていく』 ネガティブな言い回しだが この言葉にはどこか救いがある 過去に苦しむ人、秘密に押しつぶされそうな人、 それが人間なのである 今回久しぶりに読み返してみて 坂口安吾の『堕落論』にどこか遠くでリンクしているように思った 改めて言うまでもないが、 物語のテーマ、構成、文章、どれをとっても 恐ろしく良くできた小説である tagPlaceholderカテゴリ: books