しんどい映像ばかりである
人はこれほどまでに残酷になり得るのか
ポランスキーのこの映画に対する意気込みは
さぞや相当なものであったのだろう
悲しさと苦しさと怒りで感覚が麻痺してくる
実話がベースらしい
最後の最後に主人公には奇跡が訪れるのだが
それまでのエピソードが苦しすぎて
安堵するのも憚られる
終戦後、
かつてのようにラジオ局でビアノを弾く主人公が
同じく生き残った仲間の姿を認めたときの表情が印象的だ
安堵と悲しさとやりきれなさ、
主人公の弾くショパンが
その表情にとても似合っていた