ブログはなやさい
(2017年3月~2020年12月)
80年代を彷彿とさせる、
懐かしい感じのする楽曲が流れてきた
しかし昔の曲ではなさそうである
作業の手を止めて暫し聴き入った
ラジオのエアジョッキーが紹介するバンド名は耳に引っかからなかったが
『Chinatown』という曲名と
スプリングステイーンがフィーチャリングしているということは耳に引っかかった
どういうことだ?
興奮気味に調べてみた
先のバンド名はブリーチャーズ
『We are young』で有名なグラミー賞バンド Funのギタリスト、
ジャック・アントノフのソロプロジェクトである
スプリングステイーンの大ファンとしても有名らしい
今回のフィーチャリングはその思いが叶ったのかもしれない
さらに調べるとこのアントノフという人物、
えらく有名な歌手達のプロデュースでも
ずいぶん成功しているらしい
どうも私が知らなかっただけのようだ
で、先のブリーチャーズである
ネットを介して数曲聴いてみた
もう衝撃である
いい具合に80’Sフレーバーが効いていて
いい具合にノスタルジーに浸れる
とはいえ単なる懐古主義ではない
しっかり洗練されている
恐るべしポップセンス
言わずもがななので数曲ブログに載っける
最後の曲がfeat.スプリングステイーンの
『Chinatown』
ドラマチックな楽曲で
スプリングステイーンが登場した時
思わず涙ぐんでしまった
早く音源を入手せねば、久々の興奮である
あ~楽し。
福岡国際マラソンが今月6日開催される
コロナ渦のなか、
長い沿道を巻き込んでの
国際スポーツイベントである
どのように運営されるか
世界が注目しているはずである
お客様でもある大会関係者と先日、
話をする機会があった
オリンピックへの試金石ですねと問うと、
北海道での開催関係者も視察にくるらしく、
例年にないプレッシャーとのことであった
独自の大会運営がうまく行けば、
福岡方式として語り継がれることもあるだろう
瀬古、イカンガーのころからの福岡国際マラソン好きでもある
大会運営、心の底から応援してます、と伝えると
沿道での応援は遠慮願いますと
ペコリと頭を下げられた
気が利いてる
多くの方の多大なる協力により、
その環境を与えてもらうが、
オペレーションは自分ひとりでこなす。
サポートはあるものの、
何があっても現場は自分ひとりで解決しなければならない
世界で最も過酷とされる、
単独無寄港無補給世界一周ヨットレース
『ヴァンデ グローブ』に
日本人白石康次郎が参戦している
前回大会の涙から4年、
時の経つのは早い
その白石の
ヴァンデの前哨戦を追ったドキュメンタリーが先日放送された
様々な困難に果敢に向き合う姿に力をもらった
ヨットの単独航の様子を見て、
自身の生き方と照らし合わせる方もいるのではないだろうか
おこがましいが、私もその一人である
多くの方の多大なる協力により、
その環境を与えてはもらうが、
オペレーションは自分ひとりでこなす。
サポートはあるものの、
何があっても現場は自分ひとりで解決しなければならない
ひとり商売をしている者はどこかに
シンパシーを感じていると思う
今年93歳のこちらのおばあちゃんは
ご来店の頻度からいえば、
当店の圧倒的ナンバー1の常連さまである
主にコーヒーを召し上がり、
たまにキーマカレーをしっかり食べる
喰うなり飲むなりしたら大体サッと帰るが
私の手の空き具合と
彼女の話したい具合が一緒になると
しばらく話すこともある
この日もそんな日だった
年金の話が済むと
ひょんなことから福岡大空襲の話になった
以前よりポロッとかけら程度聞いてはいたが
今日は時間に余裕がある
少しばかり詳しくこちらからも聞いてみることにした
空襲の火は
家屋の燃える火よりも
各家庭にストックしてあった練炭の燃える火の方がはるかに激しかったこと
妹をおんぶして港町あたりから西公園まで避難したこと
その後、逆だった髪とススだらけの姿で
拾六町にある知り合いの家まで歩いて疎開したこと
凄惨な現場を目の当たりにしたことなど
淡々と話す姿が
次第に凄みを帯びてくる
くぐり抜けた方なのである
空襲直後は彼女の父親が地元私鉄の職員だったこともあって、
無事だったその会社の社宅をあてがってもらったそうだが、
その社宅のすぐ近くには病院があり、
そこに運び込まれる怪我人を何度も目にしたそうだ
また、当時その周辺は風呂に入れるような環境ではなかったらしく
電車で二日市温泉に通っていたそうだ
そこで
『私鉄の線路は爆撃を受けなかったのですか?』
と問うと
『線路は標的にならなかったが駅にいる人間が標的になった』
そうだ
苦しいエピソードである
いろいろ思い出させてくれてありがとうと
笑いながら帰っていったが、
いろいろ思い出させて申し訳なかったという思いが心に残った
でもやっぱり、
聞いて良かったと思っている